My rosy thorn
血の涙を流しながら
消せない疼きを抱えて
今日も綴る物語は 時に激しく 時に甘く
過去の自分を癒せ
この心の命ずるまま
目の前のひとりを幸福に ただ そう願う
あなたに 一生消せない傷をつけたのは私
その罪を忘れないよ
だからこそ 見事に咲くから 見届けて
この柔らかい笑みの裏にある
血に濡れた棘を知るものは 私だけ
それでもいいと思っていたけど
消せない悲しみは
ひとりで抱えるには大きすぎて
今日も指先から零れ出す
★ここを見つけてくださった貴女へ★
上の詩は、私がここに掲載している小説が、どのようにして生まれているかを端的に綴ったものです。
小説の主人公たちは、私の分身。
彼女たちの戸惑いも、慟哭も……そして喜びも、幸せも。――すべて大切な宝物たちなのです。